【知らないと損!】英単語の覚え方【中学生・高校生向け】

こんにちは、個別進学塾トークス平塚校 代表の宮崎です。

英語の勉強するとき、多くの中学生・高校生にとって壁になるであろう英単語。

・単語が覚えられないんです!
・単語を覚えても忘れちゃうんです!
・覚えた単語が出てこないんです!

という声を、これまで100万回ぐらい聞いてきました。

この記事では、そんな英単語暗記難民のみなさんと、その保護者の方へ向けてもっともシンプルな英単語の覚え方をお伝えします。

この記事を書いた人
宮崎 裕隆

個別進学塾トークス代表の宮崎です!
大手塾に勤務後、独立し茅ヶ崎市に自分の塾を開校。常に満席になることが増えたため、2教室目としてトークスを立ち上げました。
10年以上の指導歴があり、数百名の合格者を出している、神奈川県の高校受験・大学受験の専門家です。

目次

そもそも「単語を覚える」とは

実は…単語を覚える力に個人差はあまりないんです。

「覚えられない!」という人は、正しく覚えることをしていないから、覚えられなかったり、忘れるのが早いんですよね。

海馬と大脳皮質

いきなり難しい言葉が出てきましたが人間の脳の中身、記憶に関する話です。

暗記するときは脳の「海馬」という場所に一次保存されますが、そのほとんどは消え去ります。いわゆる短期記憶というヤツです。

繰り返し思い浮かべたり、口に出したり、動作をすることによって、脳が「必要な情報だ」と感じたら「大脳皮質」という場所に情報が送られ、長期記憶が可能になります。

大脳皮質のメモリー容量は大きいですが、海馬のメモリー容量は小さいため、海馬で一次保存された情報は勝手に消されてしまいます。じゃないと新しい情報を脳が拾えませんからね。

そして、この情報が送られるのは眠っているときのようで、場合によってはそれが夢となるという説があります。

覚えるためには

ということは、「海馬睡眠大脳皮質というプロセスをたどれば、長期記憶が可能となり、「覚えた」という状況になるわけです。

そのためには、

繰り返し思い浮かべたり、口に出したり、動作をする

ことが必要不可欠で、雑に言うとたくさん単語に触れればOKということになります。

覚えられないんです!」という人はそもそも回数をこなしていない場合も多くありますので、そもそもの回数が少ない人はこれを機に考えをあらためましょう。

効率のよい練習方法

ただし、単に見ればいいとか、書けばいいという姿勢で暗記に臨むと、思ったほどの成果は出せません!

そのため、効率的な練習方法をお伝えします。

ただし、以下はスタンダードな方法ではあるものの、それが個人個人にとってのベストかどうかはわかりません。実際に取り組んでみて、慣れてきたら自分なりのアレンジを加えてみてください。

中学生は「読んで」「書いて」覚える

読めない単語は覚えられません!(断言)

カタカナ発音やなんちゃって発音でも構わないので、かならず発音しましょう。その上で、必ず書いて練習すること。書くときは単語の読みを音読しながら書けると良いですね。

英語が苦手な中学生にありがちなんですが、単語練習はダラダラ取り組んでしまうと効率がすこぶる悪いため、30分程度の短時間でも構わないので、集中して取り組みましょう。

練習する単語の数は、「1日30〜50単語」「15〜30回程度書くこと」「毎日取り組む」というサイクルが望ましいです。レベルが上ってきたら1日100単語を毎日10回ずつ書く、くらいでも覚えられてくると思います。

例えば1週間の間、1日40単語を毎日同じ範囲繰り返し練習すれば、さすがに翌週も覚えていられそうな感じはしますよね?

暗記のプロセスは「海馬睡眠大脳皮質ですから、同じ範囲を繰り返し練習することで「この情報は大事だ」と脳に司令を送り、単語を大脳皮質(長期記憶)の部屋にしまえるように取り組みましょう。

復習する場合は学校の授業で単語の読みや意味を把握していると思いますが、予習する場合には読みや意味調べなどで時間がかかることを念頭に置いておきましょう。単語帳や電子辞書があるとスムーズに練習できますね。

高校生は「見て」「読んで」覚える

基本的な考え方は中学生と同じですが、覚えるべき単語の量やテストまでの日程、「書き取り」の問題があまり出ない点が中学生と異なるポイントです。

英単語は読めないと覚えられないので、ざっくりでも構わないのでその単語の発音はできるようにしましょう。

高校生の場合は学校指定の単語帳や大学受験向けの単語帳など、まとまった範囲を覚えることが多い点と「意味」を問われることが多いため、書き取りの練習というよりも「意味」をすぐ出せるようにする練習をすることをお勧めします。

多くの単語帳では、左側が英単語で右側に意味が書かれていて、その隣に例文が載っていますが、初見の場合は「つづり」「意味」だけセットで覚えればOKです。

例えば、succeedという単語なら、

「サクシード 成功する」

のように、「読み+意味」のセットをひたすら繰り返すイメージで進めると良いですね。

おまけの要素として、リスニングの勉強にもなります。(もちろん、これだけでは足りませんが。)

どれぐらいの分量が適量かというと、1週間で高校1〜2年生なら毎日100単語高校3年生なら毎日200単語受験生なら毎日200単語+弱い単語くらいの分量は取り組みたいところです。

毎日100単語と聞くと多いと思うかもしれませんが、毎日繰り返すわけですからキチンと取り組んでいれば4日目以降は結構楽になっているはずです。

「何回練習すればいいのか?」と聞かれることがあるんですが、高校生には「覚えるまで」と伝えています。1回で意味がパッと出るようになるならそれで構いませんし、5回やっても言えないならリトライですね。

暗記のテクニック

ここでは、知っておくとさらに効率が上がるテクニックをお伝えします。ただし、テクニックはあくまでもテクニックに過ぎず、同じ範囲を繰り返し練習し、「海馬睡眠大脳皮質のプロセスを経ない限りは覚えられませんのでご注意を。

必ずセルフチェックを実施

ふー、終わった!」と言って単語練習を終えてしまう中学生が意外と多いですが、練習終わりのタイミングで絶対にセルフチェック(自分でテスト)をしてください!

いくら集中して暗記しようとしても、単語は海馬から抜けてしまうものです。そのため、どの単語を覚えられたのか、どの単語が覚えられていないのかを確認しましょう。

セルフチェックでは「覚えられていない」「ミスが多い」といったことは一旦置いておいて、

・自分が「覚えた」と思っている単語
・実際には「覚えていない」単語

すり合わせることが大事です。

この感覚がズレていると「これだけやったし大丈夫だろう」と安心していても、実際のテストでは「あれ、これ何だっけ…?」となり、頑張ったのに点数が低いという結果を招きます。

覚えていない単語は翌日、翌週にまた再チャレンジして、覚えるまでセルフチェックし続けましょう。

2秒以内に出せない=覚えてない

覚えたかどうかの確認は「1つの単語を2秒以内に出せるかどうか」が基準です。実際に僕たちの塾でもこの基準で確認テストを行っています

例えば、かけ算の九九で「3×4は?」と聞くと、間髪入れずに「12」と返答があるでしょうし、「平塚市は何県?」と聞くと「神奈川県」と即答されるはずです。

これは考えて解答しているのではなく、反射で答えている状態だから即答できているのです。

同じように、「importantの意味は?」と質問して、「重要な」と2秒以内に返答があればOKです。

しかし、「んーーーーーー、、、『重要な』!!」のように、考えて解答しているのであればアウトだと思ってください。テスト本番では「えっと…何だっけ?」となるのが目に見えています。

自転車を乗るときに、「まず右足をペダルに乗せて…」と考えて自転車に乗る人はいませんよね?

それと同じく練習した単語は、思考するのではなく反射で答えられるレベルまで引き上げてください。2秒以内に答えられるように繰り返し練習しましょう。

スキマ時間を使うべし

中学生や高校生にとっての「勉強のゴールデンタイム」は19時〜22時だと僕たちは定義しています。(平日の場合)

この時間帯はなるべく思考を伴う問題に触れる方が勉強の効率が良いと考えているため、勉強のゴールデンタイムに英単語の練習を行うのはできれば避けましょう。

英単語を勉強する時間はスキマ時間が理想です。例えば、

・朝起きた直後の30分
・部活から帰ってきた直後の15分
・晩ごはんやお風呂までの20分
・寝る前の15分
・電車やバスの中の20分

など、次の行動までのちょっとした時間に単語に取り組めると良いですね。

起きた直後に30分、夜寝る前に15分でも合計45分ですから、これを平日5日間続けるだけでも1週間で約4時間1ヶ月で約15時間の勉強時間になります。

このように、スキマ時間とはいえ結構バカにできない勉強量を稼ぐことができるので、ちょっとした時間を上手く利用して効率よく単語力を伸ばしましょう。

普段から口に出す

これはおまけのテクニックですので流してもらっても構いません。

少し抵抗があるかもしれませんが、普段から英語を織り交ぜて話すことができると、自然と忘れなくなります。

例えば、

「todayね、Englishの授業があったんだけどさ、teacherがめっちゃangryだったんだよね〜」

のように、日常会話の中で英語に置き換えられる言葉を英単語に直して言うと、忘れにくくなります。

有名なTV番組「界の果てまでイッテQ!」でおなじみの出川イングリッシュと同じような感じでしょうか。

ただ、普通に考えて間違いなく「なんだコイツ」と思われるので、家族間や兄弟間だけで使うことをお勧めします!笑

勉強方法ひとつで、結果は大きく変わる

実際にこの勉強法を2〜3ヶ月でも取り組んでもらえたら、効果をめちゃくちゃ実感すると思います。

この方法はオール3前後〜オール4付近の中学生・高校生にもっとも効果がある方法なので、成績で3が多いとか、なんとか成績で4を取らせたいというお母さまはぜひ実践してください。

この勉強法で進めさせたいけれど、

・言っても続かない…
・子ども一人だと取り組めない…
・もっと勉強方法を教えてほしい

と思っているお母さまは、一度無料の学習相談にお越しください。

お母さまのお悩みを解消できるよう、アドバイスさせていただきます。

ご予約はこちらからどうぞ!

※お急ぎの方は050-8890-1411までお電話でもOKです。

この記事を書いた人

個別進学塾トークス代表の宮崎です!
大手塾に勤務後、独立し茅ヶ崎市に自分の塾を開校。常に満席になることが増えたため、2教室目としてトークスを立ち上げました。
10年以上の指導歴があり、数百名の合格者を出している、神奈川県の高校受験・大学受験の専門家です。

目次